時の話題「相身互いの精神」

 真冬とは思えない天候に恵まれた「建国記念の日」の11日、家と車庫前の雪かきをし、更にはどっさり積もった車庫の雪下ろしも行った。休日だった家は同じように朝から雪かきに精を出していた。私どもの家の向いには家はなく雪を捨てる場所があるのでトラブルは聞かないが、家が込み合い道路も狭く、雪を捨てる場所も確保されていない地域は除雪車での除雪だけが頼りなのだが、聞くところではトラブルがあるようで、「たかが雪、されど雪」の様相を呈している。
 冬でも散歩する機会が少なくない筆者だが歩いていて行き届いた家人の除雪には頭が下がる。舐めるように土が見えるほど綺麗に除雪されている家もあり御苦労さまの一言。
 区画整理が進み1軒々々間があるのなら雪を捨てる場所もありいいのだが、大変なのは家が比較的密集した所であり雪捨てで喧嘩するなどというのはざらで、隣同士なのに会っても挨拶はしないし言葉も交わさないほど険悪になることもある。
 冬はまだ1カ月以上続き気温が上がるにつれ雪の重さも増し除雪も苦役となる。若い世代ならまだしも高齢者世帯なら苦役どころか苦行となってしまい近所の手助けも必要となるだろう。
 大谷高野球部員や建設会社の人達が除雪のボランティア作業を行っているものの高齢者宅など困っている人全部を助けることもできないわけで、市など行政などの見回り活動が必要になってくる。
 都会では難しい相身互いの精神だが、稚内であればでき、無事冬を乗り越え春を迎えたいものだ。

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