破顔一笑の18人 市議選 新人滑り込み現職落選
市議会の新しい顔触れ18人が決まった。
市長選が無風になったことから投票率低下が懸念されたが、案の定、投票率は59・09%(前回75・79%)と16・7㌽下がり、この率低下が候補者個々の得票数を下げ、4年前の前回709票だった当選ラインが572票に下がる一因になった。
この中で強固な地盤を持つ公明党の3人の候補がいずれも1000票台に乗せたこと、日本共産党が8年ぶりに議席2人を確保したのが特筆される他方、自民党系の議員が得票を伸ばせなかったのは候補者個々によるものの、不完全燃焼に終わったといえよう。
選挙は相当の事情通でも読むことは難しいが、支持基盤がさほど強固でない新人の頑張りが目立ったといえよう。
当選者、得票順に次の通り。丸数字は当選回数。

鈴木 茂行
60 公現 ⑤
当1,361・319

岡本 雄輔
48 無現 ⑤
当1,308

鈴木 利行
57 公現 ③
1,197・68

近藤 文恵
52 公新 ①
当1,171

吉田 孝史
67 無現 ③
当1、107・065

中井 淳之助
62 無現 ⑥
当1,071

中尾 利一
66 共新 ①
当973

多賀 清剛
64 民新 ①
当949

藤谷 良幸
57 無現 ⑥
当905

佐藤ゆかり
38 共現 ②
当877

吉田 大輔
35 無新 ①
当859・934

千葉 一幸
39 無新 ①
当856

横澤 輝樹
45 無現 ③
当849

伊藤 正志
40 無現 ②
当797

川崎 眞敏
62 無現 ②
当691

本田 満
65 無現 ③
当690

田森 和文
67 無現 ⑥
当634

佐々木 邦夫
47 無新 ①
当572
市議選史上最低の投票率
市議選の投票率は、4年前を16・7㌽も下回る59・09%と過去最低となった。
市選管によると、当日の有権者数は2万9961人(男1万4498)。うち1万7704人(男8477)が投票。無効投票は280だった。
昭和26年からの市議選でこれまで70%を下回ったことはなく、平成15年の73・62%が過去最低だった。
あす市長、市議に当選証書付与
市長選、市議選の当選証書付与式は28日午前10時から市正庁で行われる。
トップは鈴木茂行氏 当選5回目で初めて
26日午後11時半頃、トップ当選が確定した鈴木茂行氏(60)の選挙事務所は、集まった支援者から割れんばかりの拍手が送られ、万歳三唱で当選を祝った鈴木氏は「念願だったトップ当選。これまで以上に責任は重く、安心安全な街作りに取り組み期待に応える」と5期目への決意を述べた。
1週間の選挙戦について有力な新人が立候補し票の見えない選挙だったと振り返った鈴木氏は5期目に向け「4期16年間の経験を活かし、皆さんからの要望をしっかり一つひとつ実行していきたい」などと抱負を述べた。
トップ当選については「1期目は3位。それからは2位が続き悲願でもあったトップ当選ですが、責任は重くなり頑張っていきたい」とも話していた。
佳子夫人、辻内後援会長の喜びもひとしおだった。