旅客が伸び悩む 昨年度利礼航路 欠航多く45万人割る

 ハートランドフェリー稚内支店は、昨年度(昨年4月~今年3月末)の利礼航路利用実績をまとめた。旅客は45万人をも割り込み、離島ブーム以降、史上最低になった。
 それによると、上り16万9468人(前年度対比10・2%減)下り17万1704人(同10・4%減)島間10万1667人(同11・6%減)の44万2839人。前年度に比べ10・6%の5万2539人減少した。
 昨年度は出だしから躓き4月19・4%減、5月16・7%減とツアー客が激減した。礼文島で花の時期を迎えた6月は前年度対比2・1%減と持ち直すも、最盛期の7月11・4%減、8月12・1%減と振るわなかった。シケでの欠航が響いた。12月も過去最多の欠航によって17・3%も減った。
 佐藤営業部長は「これだけ減ると経営環境は相当厳しいものがある。ただインバウンド(外国人客)は3倍も上回っており、今年度も好材料にはなるだろう」と、悲観的な中にも曙光を探っている様子だった。
 車両は、上り2万815台(同4・8%減)下り2万1675台(同4・4%減)島間4295台(同9・1%減)の4万6785台。前年度からは5%の2486台の減。

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