抜海漁港で新たにトド目撃 浚渫工事で水深確保され
抜海漁港内に、海のギャングと呼ばれるトドが出没するようになった。
港内で最初に確認されたのは、まだアザラシ観察所が開設されていた3月18日。観察所開所12年目にして初めての目撃で、その後、姿はなかったが、4月に入って2日、11日、13日と3回出没。いずれも観察所があった場所から500㍍以上先の灯台付近の消波ブロックに上陸しているところを抜海の住人が発見した。
シケなどにより砂など流入し水深が浅くなりトドが港内に入りづらい環境にあったのだが、年明け以降の浚渫工事により、水深が確保され港内に入りやすくなった可能性がある―としており、水深がある程度深かった15年以上前は港内で何度か見た漁師がいたという話を聞いたことがあるという。
13日、漁港内で工事が施工されている中、重機音に驚くことない悠然といるトドを目撃した住人は「今後も注意深く観察していきたい」と話していた。