今年は切迫感あり 中央小、稚中の津波避難訓練に初めて住民も参加
中央小、稚中、北七町内会合同の津波避難訓練は25日、中央小を避難先に行われた。
中央小では東日本大震災があった平成23年から毎年、津波避難訓練を行っているが、先月24日の大雨では恵比須、中央などで土砂災害があったことから、地域住民にも改めて避難場所を周知させ避難時間の把握も―と初めて北七町内会と合同で実施した。
午前9時45分に地震が発生したことを想定して始まり、児童234人と自宅から避難してきた住民7人は一時的に校舎玄関前に待機。津波警報が発令されると海抜8・5㍍ある校舎2階へ逃げた。その後すぐ稚中生ら130人が学校に到着し16分で全員の避難が完了した。
稚内地方気象台職員は「利礼両島付近で大きな地震が発生する可能性があり、最大6㍍の津波が約20分で到達する。今回はタイムも良かったので訓練したことを忘れないでほしい」と講評。中尾稚中校長は自身が体験した阪神淡路大震災に触れたあと「皆さんが自分は勿論、周りの人達のことも考えながら訓練に参加していたので、その気持ちを大切にして行動してほしい」などと話していた。