時の話題「増税するんでしょ」

 安倍自民党が矢継早に打つ経済政策が奏功し日本の景気は上向いているようでこの十数年、下落一方の稚内の土地価格にも下げ止まりの兆候が見られるようになった。
 住宅地(潮見、港、緑の3地点)では昨年に比べ0・5%しか下落せず工業地(港1地点)も0・7%、昨年まで5%以上の下落率を示してきた商業地(大黒1地点)も3・5%下落と、下げ止まりとまでいかずも歯止めがかかりつつある状況といえよう。
 景気というのは正直なもので中味のない素人集団の民主党政権時にはなかった活気が自民党政権になって以来続いており、稚内など地方は先ずは公共事業により恩恵に浴し、ほかの業界にもじわじわと効いてきている。それが地価にも現れるようになったと見てもいいようで、人口減少、それに伴う土地需要減退はあるも、今回7月1日現在の地価調査結果からは好況感の広がりがあるよう。
 4月の消費税増税に関しては3月までの駆け込み需要と4月以降の抑制した需要で相殺されているが、行き過ぎた感のある為替相場の円安により原油や液化天然ガス、食料品の材料など輸入品の価格が上昇しており今後の不安材料だ。
 安倍総理は来年10月からの消費税の新たな増税(10%)の判断を今年中には行うようだが、経済指標が余り良くない中、本来は2%増税を延期しなければならないのだろうが、恐らく増税止む無しとなるだろう。
 何故かというと消費税を上げなければ福祉など税負担を賄えないというより国家財政が破綻を来たすためであり、景気が上向くとかは二の次なのである。
 8%への増税で参っている低収入世帯や高齢者世帯は更に10%になることで呻吟を余儀なくされるであろう。それでも増税は実行され、左に団扇を持つのは一部の金満家ということになる。
 為政者にとって広く薄く徴収する消費税ほど有難い税金はない。今後も増税するんでしょうね。

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