望郷の思い胸に 残留邦人帰途に 航路運航撤退に不安の声

望郷

 サハリンで終戦を迎え、その後も現地で暮らすサハリン残留邦人集団一時帰国団が、16日朝の日ロ定期フェリーでサハリンに戻った。
 日本サハリン協会による今年2回目の一時帰国事業で、今月6日、空路帰国した一行42人は、函館、札幌などで親族との再会などしたあとの14日、千歳から空路稚内入りし、15日は沼川でソーセージ作り体験などした。
 16日朝、出発ロビーで友人や工藤市長らの見送りを受けたあと、帰国団の人達を乗せたフェリーは午前9時ころ、サハリンに向け出港した。
 ハートランドフェリーが来年の運航を最後に日ロ定期フェリーから撤退を検討していることに日本サハリン協会の斎藤弘美代表は「航路がなくなってしまうとサハリンとの交流が途絶えてしまう。北海道や国が支援して航路の運航を続けてほしい」と話していた。

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