時の話題「元気で健やかに」

 15日の「老人の日」を前に厚生労働省は全国の100歳以上の高齢者が5万8820人いることを公表した。今から50年前の昭和39年の191人の何と300倍以上もの人数である。
 100歳以上でさえ昔の稚内の人口ほどいるのだから65歳以上の高齢者(?)となるとごまんとおり4人に1人はお年寄りという高齢化社会を迎え〝敬老〟と喜んでばかりはいられないという胸中に安倍総理ら為政者はあるのではなかろうか。
 このうち女性が5万1234人と87%を占め、その壮健ぶりを窺うことができ、「毎朝1㌔の散歩を欠かさない」(北見の104歳の女性)、「110歳までを目標に就寝前の健康体操を日課としている」(深川の100歳の女性)等々お元気である。
 この機を捉え13日(土)のNHKテレビ「深読み」には今81歳という中村メイ子さんが出演しており「体に悪いところはなく主人(神津善之さん)も83歳ですが毎日作曲の仕事をしています」と夫婦共々お元気なことを話していた。
 医学の発達などもあり寿命は伸びているが、中村さんの様子から〝健康寿命〟が大切であり、そのためには引きこもらず外(社会)に出て他人と交流することの大切さも番組では説いていた。
 長寿にこしたことはないが病弱であっては辛いこともあり、40、50代の熟年であっても10年先、20年先を見据えた健康法をやることが大切なことである。
 しかし仕事が忙しい、付き合いが多いと、つい酒量は多くなりスポーツなどの健康法も疎かになりがちであり、そうすると健康寿命は短くなり自ずと寿命も短くなる。心したいものだ。
 宗谷管内には30人(女23)100歳以上の高齢者がおり、稚内は13人(女11)いる。皆さん健康というわけでなく施設に入居したりしている人が多いがこれからも長生きし「いい一生だったな」と思われることを切に願っております。

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