時の話題「車の運転は慎重に」
6日、旭川市内で横断歩道を渡っていた70代の男性が車にはねられ、その後亡くなる交通死亡事故があった。運転し逮捕されたのは道の男性職員(42)。事故を起こす前日の5日まで、先月24日の礼文町での大雨災害に対応していたとのことであり、稚内建設管理部の上司は「本人に会えていないので事情は分からないが」とは話していたが、災害対応の疲労があったのかも知れない。
しかし車で人を死なせてしまったという事実は厳粛な事実であり、改めて車の凶器性について述べてみたい。
車は確かに便利なものである。稚内から札幌までも高速道路を使うと5時間ほどで着いてしまい距離がある上の時間の壁も段々低くしている。時間短縮ということでは飛行機が一番なのだろうが、料金が高い上に街の外れにあるため中心部に行くのに時間がかかり効率的とはいえず、何といっても途中の立ち寄りもできるという利便性が車にはある。
トヨタが日本一番の企業であることが証明している。
至便ということはリスクを伴うということであり交通事故は絶えない。昭和40年代の、モータリーゼーション草創期の有頂天になった乱暴な運転から爆発的に増えた事故は減っているが、まったく無くなることはなく惨事と悲劇は繰り返されている。
旭川で死亡事故を起こした道職員は「考え事をしていて前を余りよく見ていなかった」と報道されているが、走る凶器を運転し前方をよく注視していなかったというのはドライバーとして全くの論外なことである。
2週間を超える災害対応で寝ずの時間外勤務もあったであろうが、人1人の人生を葬り去ってしまったということで彼の頑張りは雲散霧消してしまう。
幹線道ばかりでなく住宅街の道も結構スピードを出し一時停止も満足にしていない車を見かける。住宅街では子供の飛び出しもあるので慎重には慎重な運転が求められる。