時の話題「露の季節に」

 先月23日の処暑から16日目のきょうは白露。朝晩、草花などに露が宿り始める頃である。本州など暑い所は実感ないだろう二十四節気であるが、稚内では正にその通りであり、朝起きて白露の様子が見てとれるようになった。
 この時期は出来秋であり特段取材活動しない筆者であるが、共成農産の勇知いも収穫祭には必ず出掛けている。勇知までの道すがら稚内郊外からの更喜苫内防雪道路改良工事は着工から見ているが、現在、最終盤を迎えており、今年度中には完工するという。
 200億円以上の事業費となったことには疑問もあるが、一部区間の制限速度が70キロになるなど交通高速化には間違いなく寄与しており、救急搬送、物流の発展というメリットがある他方、以前小欄で指摘しているが物流の至便に対し、卸・小売業、運輸業界など地元産業の後退局面を現出していることには不安視している。
 稚内というのはてっぺんにあるだけに何処に行くにも距離があり、バイパスができ、高速化が図られようが、例えば札幌に行くにしても5時間以上かかり、仕事なら未だしもレジャーでの遠出は現下のガソリンなど燃油高騰もあり辛いものがある。
 それでも家族で移動する場合にはJRや飛行機と比べても安く、車で行くことが多くなり痛し痒しといえるか。
 私ども夫婦は来週の連休で親族の結婚式があり札幌に車で出掛けるが、老朽化したマイカーは燃費悪く、それこそガソリンを捨てて走るようなものであり、頭の痛いところではある。
 話を時候に戻し、白露のあとは秋分(23日)、寒露(10月9日)、霜降(同24日)、立冬(11月8日)と続き寒さが身に沁みる季節となる。その後は積雪期に。
 先日、正月、そして雪融けたと思ったら再び積雪の季節だと。妻の「雪のない所に引越ししたい」という気持ち、十分過ぎるほど分かりますわ。

コメントを残す