大きな爪跡を残し 宗谷総合振興局の災害対策本部解散 

 先日24日、利礼両島と稚内市などであった大雨による土砂災害を機に宗谷総合振興局に設けられた道災害対策宗谷地方連絡本部は、礼文町元地地区の孤立状態解消を受け5日午後5時半、解散・廃止された。
 今回の災害では礼文で土砂崩れにより老母と看護師の娘が死亡する惨事があり、道道元地香深線が土砂崩れにより通行止めとなり孤立状態にあったが、孤立復旧のため道内で初めて災害時における応急対策業務に関する細目協定書に基づき稚内建設協会から建設機械3台が貸与され、土砂除去に貢献したということもあった。
 住宅被害は全壊2戸ほか一部破損7戸、床上浸水2戸(以上礼文町)、床下浸水は礼文で7戸、利尻、中頓別で各1戸、そして稚内でも2戸あった。
 関連被害は礼文町を筆頭に相当数に上り、稚内市では牧草地浸水は294・5㌶にも及び、牧草ロール浸水400束、牛舎浸水2棟、農道陥没2カ所、崖崩れ3カ所(中央2など)、治山施設被害1カ所、南中通学路法面崩れ、稚高グラウンド法面崩れ、大谷保育園で床上浸水があった。
 避難勧告は礼文町で340世帯689人、利尻富士町95世帯191人、稚内市で中央2・3で3世帯6人、恵比須2で24世帯32人、宝来5で5世帯9人。このうち実際に避難した人は礼文町183人、利尻富士町81人、稚内市30人―など。
 大きな爪跡残した災害だった。

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