時の話題「事業の難しさ」

 5日朝、NHKテレビを見ていると置き薬ならぬ「置き菓子」という事業があり年商45億円の成長産業であるそうだ。更には「置き惣菜」なんということも行われており民間会社の福利厚生の一環として置かれる側はやっており、改めて世の中の金儲け(事業)は何でもありだな―との思いを強くした。
 それに比べ小社は新聞発行一筋。印刷機があるので本来は印刷事業もできるのだが、この60年余り一切やらないで来た。善いか悪いかは別にして新聞社という誇りもあり、この一本気を続けるのも大事なことだが、最近は色々と思いを巡らすこともある。
 正直、これだけ人口が減ると何の商売をやるにしてもとりわけ新規は厳しいものがある。事業をする以上は先ず第一に儲けなくては給料も払えないし、社会への貢献もできない。
 それゆえに事業する人は寸暇惜しまず仕事に精を出し少しでも業績を上げようと精励するのだろうが、その商売先となる相手(消費者や納入先など)が縮小していくのでは幾ら頑張っても利益など出ない。
 すなわち最終的には事業を止めるか、このマチから出て行かなくてはならないという羽目に陥り益々地方の疲弊を招来することになる。
 これだけマチが小さくなると昔の夢をもう一度と言っても無理あるが、それはその土地に固執してのことであり、他の土地、日本国内、世界に目を向けたネットでの事業には限界なく、上手く当たれば大きな商売になろうというものだ。
 とはいえどネットといっても容易なことでなく起業するも忽ち崩壊なんてこともあろう。事業をするというのは初期投資それに続く運転資金が必要であり、昔のよう裸一貫というわけにはいかない。
 社会が安定してくると起業といっても独立しやすい業種が挟まっているが、一生は一度しかないのだから一発勝負も善しとしよう。

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