時の話題「現職出馬表明」
時間の問題と見られていた工藤市長の2期目出馬表明があった。
実は表明があった2日午後3時の6時間前の午前9時、来春の市長選で市の職員と話をする中、筆者が「どうせ出るなら早めの方がいい」と言ったところ、相手が「早いようですよ」と表情豊かに答えていたが、まさかその日とは露ほども思わなかった。
出るなら早い方が良いと常々公言している立場からすると今回の表明は遅きに失したとまでは至らぬもそれに近いことであり、性急な筆者などは焦らすのもいい加減にしなさいよ―という心持ちはある。
後援会など支援する人達は着々と出馬準備を進め、ころあいを判断した表明なのだろう。工藤さん自身は「天命」と言ったことから察すると、相当早い段階で立候補を決めていたのではないか。
相手候補と216票差という薄氷を踏む思いで勝利した工藤さんにとって市長職への思いは「216票差」という重みであったろう。とに角がむしゃらなほど東奔西走し昼夜問わずイベントや催しに顔を出すなど、こちらの方が心配するほどの働きぶりであった。
奥さんや孫さん方と寛いだ時間はこの3年4カ月でどれほどあったろうか。家族の方々には市長という立場にあるとはいえ同情申し上げる。
今のところ相手候補はいないようだ。北地区の方の様子もトーンダウンしており、対抗馬なしの無風選挙になるやも知れない。「それもよし」との考え方はあるが、人間というのはライバルがいて切磋琢磨することで己の向上にもなるということからは選挙があった方が良いのかも知れない。
傍目八目でも相当な人でも対抗馬として出馬しない限り安泰に見えるも工藤市政に関しては批判する人もいることを忘れず、今まで通り謙虚に市政を司ってほしいとする他方、仮に2期目になるならばもう少し自分が企図する政策や事業を、財源の問題はあるがやってもいいような気がする。