大韓機撃墜から31年 事件、風化させじ ドームと市役所に1日夜、250基の灯籠

14平和の灯り

 大韓航空機撃墜事件から31年経った1日夜、北防波堤ドームで稚内市子育て平和祈念の灯が執り行われ、事件で犠牲になった269人の御霊へ慰霊の灯がなされた。
 遺族や実行委員、市民100人が参加した中、工藤市長は「私達はこの悲惨な事件を風化させることなくこの街でしっかりと平和を訴えなければならない」と挨拶。事件で当時22歳の長男真さん夫婦を亡くした岡井仁子さんが「これからも灯りを続けて皆さんで灯を守ってください」と述べたあと、参加者全員でドーム内に設置された200基と市役所前庭の50基の灯籠に火を灯し、悲惨な事件が二度と起きないよう恒久平和を誓った。
 事件から31年が過ぎた心境について岡井さんは「今でもつい最近の出来事のような気持ちです。亡くなられた人達の命を無駄にしないためにも世界平和を訴えていきます」と話していた。

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