話題「電気料金再値上げ」
先を読めない間抜けな経営陣を持つと、その会社は悲劇に陥る。会社で悲劇というのは倒産ということなのだが、寡占の北海道電力(北電)の場合、当てはまらないことのようであり、電気料金再値上げを政府に申請したようである。
マスコミ発表の様子をテレビで見たが、川合社長は目を上げることなくそれこそ伏し目がちに覇気が感じない会見を行っていた。力不足を自らが証明する会見の姿であり「この人達、これまで何を考えて生きてきたのか」とつらつら思った。
全国初の再値上げだとか―陳腐なことは言わないが、これだけ負担を強いるのであるから経営陣は役員報酬を当分の間、返上するべきであろう。
経営していけないので電気料金を上げる―というのは自分達の無能ぶりを示すものであり、経営者として失格の烙印を自ら押したのであれば潔く報酬を受けとらないというのが筋ではないのか。
そりゃ自分達の生活はあるだろうが、17%、オール電化住宅は25%以上の値上げを求めている以上、本来は辞任の話であるのだから報酬は辞退すべきだろう。
北電は法人・社員とも道内のリーダーであり歴代社長は道商工連の会長を務め、道内で何か異変があった場合、もっともらしい発言をしており、今回の北電の値上げ申請に対しても苦言を呈するべきだと思うが、筆者の知る限り、そのようなコメントは発表していない。
1社寡占であり道民に負担を願うのは当たり前であるなんて顔された分には納得できるものでなく、北電は我々道民を満足させる説明をしなければならない。
泊原子力発電所の再稼働時期を見誤まったとの理由も述べているが、再稼働を審議する委員会の様子を見る時、大幅に遅れることは明らかなことであり、「見誤った」というのは詭弁であり、経営者として失格であるとの見立ては〝見誤り〟はない。
安閑としてきた付けを露呈している。