AED載せ運行 稚内軽量運輸 一般市民向けに使用
AED(自動体外式除細動器)は早く使えば使うほど生存率がアップする。稚内軽量運輸(はまなす5)は28日から所有車両にAEDを搭載し、119番以外に直接、同社に連絡してもらった家庭やイベントに駆けつけ尊い命を助ける業務を始めた。
運送業者として全国初の試みになるのでは-と佐々木政美社長。
原則として救急車が5分以内に到着できない地域向けに、119番通報と共に同社に連絡すれば対応する。
このため、同社の社員15人は28日午後、稚内消防署で普通救命講習を受け、患者に対する接し方など研修した。
伊藤洋悦消防署長は「AEDが普及し10年経ち命を取り止める人が増加する中、市内でも設置場所が増え、軽量運輸さんのような活動は歓迎しているが、その行為は消防とタイアップしているのでなく、あくまでも使用に関する講習の実施などで協力致します」とし、「救急車が到着するまでの行為というが24時間対応なのか-など疑問点もあり、企業としてPRする際での注意は必要だろう」と心配しながらも実施には評価をしていた。