道北地方の経済効果65億円に 北海道新幹線開業の説明会開催

新幹線

 2年後の北海道新幹線開業を前に、宗谷合同庁舎で28日、北海道新幹線の開業効果の波及に係る市町村等説明会が開かれ、自治体関係者に経済波及効果試算について公表された。
 管内の9市町村や観光協会、稚内商工会議所から20人余りが参加した中、道(新幹線推進室)の担当職員から北海道新幹線について新青森~新函館(仮称)間が平成27年度末、新函館~札幌間が平成47年度に完成する予定で、札幌まで延伸した場合、札幌~東京間が現行の所要時間より約4時間短縮され5時間1分になるとし、北海道への純増交流人口は42万4000人で経済効果は964億円、道北圏(宗谷、留萌、上川)では純増交流人口が13万5000人で経済効果は65億円になるなどと説明があった。
 参加した関係者からは「開業後に札幌一極集中が加速し、地域の社会資本に格差が出るのでは」などの意見があった。