天北堆

 戻りイカの時期になり大不漁だった漁も少ないながら程々の水揚げに。そのイカ釣り漁船の集魚灯の明かりが闇夜に浮かぶ◆この戻りイカ漁が終わると稚内港基地の漁も仕舞を迎え再開する来春まで暫し小休止に◆今年も活きのいいスルメを食べること叶わなかった。1ぱい100円が300円では手が出ず、おまけに小さく、3年前の大型で安かった頃が懐かしい◆イカそうめんで食べる野趣を来年こそは—と祈りつつ今や高嶺の花に近づきつつあるイカに「お前もか」と叫びたくなる。魚は高くなる一方だ。

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