時の話題 「衆院選論評⑵」

 道内に関しては、これまで国内の勢力図に反し与野党が拮抗するという構図だったが、今選挙に関しては自民党の安定した票取りが特筆されよう。
 個人的に驚いたのは前旭川市長の西川将人氏(52)が自民党新人の東国幹氏(53)の後塵を拝したことだ。正直よもや負けるとは浅慮ながら思っていなかった。旭川市長を辞したあとの選挙で自らが推す候補が負けたのと同じく、革新系が強いとされる旭川市や名寄、士別、富良野の地盤に変化が起きているという証左であり立民の立て直しは急務だろう。
 これまでは明治維新以降の開拓(フロンティア)精神よろしく道民というのは進取の精神にあふれるも維新から150年以上経ち、その進取、つまり負けじ魂が高齢化と相俟って薄れているやも知れない。
 結論として今までの組織体制が壊れつつあり労組依存から脱却しなければジリ貧の道をますます辿ることになるということだ。
 過去の名誉的な議員のあり方が大きく変化しようとしており、最年長でも75歳という年齢が国・道・市町村問わず立候補する上での制限になっている。
 自民党の強みは地方組織がしっかりしている事であり、地方の顔役がほとんど党員に名を連ねており過疎化が進みマチの勢いが減じるほど、その体制は確固たるものになる。
 自民党以外の政党は将来を見据え旧態依然の体質の変革に努め、昔のように北海道を革新系の金城湯池にしなければならないが現状は厳しい。
 浮き沈みあるのが選挙だが、手を打たねば状況は益々悪化するばかり。

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