衆院選は与党絶対安定多数獲得 道12区は武部氏、貫禄勝ち 

 第49回衆院選は、メディアや評論家、そして何よりも野党、とりわけ立憲民主党の予想と反する与党大勝の結果となった。
 希望の党によって野党が分断化され自民党を利した4年前の衆院選の二の舞はせぬとばかり意気込み臨んだ立民党のショックは大きいだろう。小沢一郎氏、中村喜四郎氏ら大物議員も小選挙区では敗退してしまった。
 自民党も甘利明党幹事長、石原伸晃元幹事長ら大物議員が落選してしまい、甘利氏は幹事長職を辞するしかない状況に追い込まれている。
 北海道(小選挙区12、比例区8)は自民党10(小選挙区6、比例区4)、立民党8(小5、比3)、公明党2(小1、比1)と選挙前の与党10・野党10から与党12、野党8となり立民の退潮が浮き彫りになった。
 小選挙区12区は自民党の武部新氏(51)が総投票数の58・4%を占め、次点の立民党川原田英世氏(38)を25・3㌽離し4選を果たした。日本共産党の菅原誠氏(48)は5回目挑むも敗退した。

当選 武部  新 9万7634票
   川原田英世 5万5321票
   菅原  誠 1万140票

武部 新氏

4選祝し万歳三唱 武部陣営 宗谷・稚内選対事務所

 武部候補の宗谷・稚内合同選対事務所には午後7時過ぎから支援者らが集まり、投票終了後の午後8時過ぎのテレビテロップで「当確」が報じられると「やった」などとの歓声と拍手に沸いた。
 直ぐに北見選対本部で行われた勝利セレモニーがオンラインで中継され、北見や稚内など各対策本部が同時に万歳三唱で勝利を分かち合った。
 武部氏は「宗谷の未来を切り拓くのが私の仕事。これから気を引き締め故郷、北海道の発展に力を尽くし、新型コロナを乗り越え皆さんに日常を取り戻して頂く政策に努めていきたい」と挨拶した。
 中田選対本部長は「短い選挙戦でありましたが、皆さんの協力で支持を広げることができました。4期目で農林水産副大臣として活躍して頂けるよう励ましていきたい」と今後の更なる活躍に期待を寄せていた。

利尻富士町が道内トップ 小選挙区投票率 稚内56.03%
 道選管宗谷支所によると、衆院選小選挙区投票率は9町村合計し71・26%(前回72・86%)、稚内市56・03%(同59・88%)といずれも前回を下回った。
 利尻富士町が90・33%(同85・36%)で道内トップ。次いで利尻町の84・29%(同86・51%)。

最終期日前投票数
 道選管宗谷支所は小選挙区の期日前投票最終数をまとめた。
 稚内市4386人(男2233)9町村合計9327人(男4451)の1万3713人(男6684)。

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