不漁続く礼文沖 稚内港には勝宝丸一隻 今後は戻りイカに期待

 礼文島沖などを漁場とするイカ漁の不漁が続き、7月中旬から稚内港で停泊し1隻だけで漁を続けてきた八雲町のイカ釣り漁船第27勝宝丸の船長は「今年は昨年より悪い。1回の水揚げは燃料代にしかならない」と嘆いている。
 日本海を北上し今年7月15日から礼文沖などで漁をしている勝宝丸は今年、平均して発泡20箱前後しか水揚げできず、先週末の23日は今季最多の200箱以上も上場したが「たまたま条件が良く獲れただけ。水揚げが多かった時に比べて全然少ない」と渋い表情だ。
 不漁とはいえ今後は日本海を北上しサハリン沖を折り返す〝戻りイカ〟が入ってくることに期待しているという船長は「海水温が下がって早く戻りイカが漁場に入ってくるのを待っている。今、岩内や積丹沖で漁をするイカ漁船も、時期に戻りイカ目当てに北上して来るんじゃないか」と話し、漁が上向くことに期待を寄せていた。

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