時の話題 「大会終わって」

 7月22日から開催されてきた東京での五輪とパラリンピックが閉会した。コロナ禍の中開催に是非論あり半数以上の日本国民が開催中止か延期を求めていた両大会が突発的事故・事件なく終えたことにホッとしている。
 開催中の感染拡大が憂慮されたが、一般国民に感染拡大があったものの、参加選手が感染し競技が不可能になるという事態は起こらず、パラ期間中には都民・国民の感染漸減傾向が見られたのは何よりであった。
 インタビューで覇者の喜びとは別に大会運営関係者への労いと感謝の声を聞くたび「開催してよかったのだな」との感慨に浸ったのは筆者だけであるまい。「だな」には反省の気持ちが込められ、完全の形で出来なかった悔恨もあったろう。コロナだから致し方ないのだがね。
 開催中、まさかの不測の事態が起き菅総理が退陣表明したのは予想できなかったが、閉幕する頃に自民党総裁戦の前哨戦があるので何らかの動きが出てくるだろうとの読み筋からは驚くことでも電撃的でもなかった。
 コロナは後先を深く考えない日本人に鉄槌を加えられたような気がする。高度成長→バブル景気と破綻→失われた10年(いや20年)と浮ついた大方の日本人に自己変革と生活変容を求めている。そういう観点からは五輪・パラ開催は「もう楽観論は許されませんよ」とする神の啓示かも知れない。
 今まで是としてきた人生における価値観を変えなければならない転換点に当たり痛感するのは相身互いの精神か。自分だけ良ければという事でない。

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