週末雑感
春眠暁を覚えずと言うが涼しくなる秋口も目覚めが遅くなる。さしずめ秋眠暁を覚えずと言ったところか。
昨今の世の中を窺うとコロナ禍は相変わらずながら一時の爆発的な感染拡大を幾らかだが脱しつつあり、このまま収束へと向かって行けばと誰しも願っていることだろう。
「コロナが収束しなければ衆院解散はない」と明言していた菅総理だが、このところ自身の自民党総裁再選に向けた動きは目に余るものがあり〝個利個略〟と言っても過言でないよう拝察する。
政局は日によって猫の目のように情勢が変わる。秋の政局、目を離せない。
2年前の事故当時88歳だった元国家の高級官僚だった被告に対する地裁判決があり禁錮5年の実刑が言い渡された。最愛の妻と娘が帰らぬ人になった事故の裁判で被告が説えたのは「ブレーキを踏んでおり車の欠陥だ」というものだ。
今の車はコンピューター制御されており事故起こす前の車に異常はなく、検察の証拠調べで被告はブレーキでなくアクセルを踏み続け96㌔のスピードで母子ら被害者を跳ね飛ばしたという。
その白黒つけた判決が有罪となった。被告は遺族に謝り控訴せず刑に服すべきだろう。
まさに晩節を汚した重大事故だったが、高齢者運転の交通事故は増えている。何時までも人間は若くなく運動機能と咄嗟の判断も劣える訳だから家族云々でなく自らが免許返上の判断をするべきだ。
原稿執筆中の天気は秋晴れだ。しかし何時悪化するやも知れず、秋の空だけに用心すること肝要であろう。