手打ちの灯消さじ 「はるな家」父から息子へ代替わり

 末広3、手打ちそばはるな家は20年間、店主をしていた春名勉さん(68)から息子の泰太さん(41)に代替わりした。店舗もリニューアルし30日から再開した。
 勉さんは、趣味でやっていたそば打ちの魅力に取りつかれ、それまで勤務していた稚内農協を48歳で退職し開業した。食材に使用する野菜を自家栽培するなどしたこだわりの天ざるや手打ちのそばの評判はSNSなど中心に広がり、ミシュランの1つ星に選ばれるなど市民ばかりか観光客にも人気がある。
 20年目という節目を迎え「体力が落ちてきて納得するそばが打てなくなった。気力があるうちに次世代へとバトンタッチしたい」と同じく富良野でそば屋を営む泰太さんに店を継ぐよう相談。それから紆余曲折あったが、泰太さんが今年7月で富良野の店を閉じ「はるな家」2代目店主になることになった。
 泰太さんは高校卒業後、陸上自衛隊上富良野駐屯地に勤務。その後、自衛隊を辞め、20代半ばで富良野で縁があった自動車会社の整備士として10年間勤めると共に、父の影響でそば打ちを始めた。
 30代で本格的にそば打ちをしたいと、東京の老舗で4年間の修業を経て平成29年に「富良野そば春」を開業するなど変遷を経て故郷に戻った。
 泰太さんは「心機一転、新たなステージで頑張りたい。職人としてステップアップしていきたい」と話していた。
 これから裏方としてアドバイスしたいという勉さんは「稚内から手打ちそばの灯を消したくないと思っている」と話し「今までありがとうございました。今後もご愛顧をお願いします」と常連客ら市民に感謝していた。

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