熊出没時の対応確認 振興局主催し緊急対策会議を開く

 宗谷管内ヒグマ緊急対策会議が16日、オンラインで開かれ、参加した市町村の担当者や猟友会員らが今後の連絡体制など確認した。
 道内各地でヒグマによる人身事故や市街地への出没が相次いでいることを受け、対応に当たる道、市町村、警察、猟友会の情報共有と連絡体制を密にすることを目的に開かれた会議には、関係者30人が参加した。
 宗谷総合振興局の村上くらし・子育て担当部長が「札幌や旭川の市街地だけでなく、管内でもヒグマの出没や目撃情報がある。これまで以上に緊張感を持って対応しなければならず、適正な対応が出来るよう忌憚のない意見を頂きたい」と主催者挨拶した。
 道によると、道庁で開かれた対策会議時点では、ヒグマに襲われたことで7人の死傷者が出ていることを受け道としては住民に対する注意喚起を行ってきたとし、宗谷ではヒグマ出没時の情報収集のあり方、住民への周知方法など適正な対応を行うよう関係者に呼び掛けた。
 ヒグマの出没状況について、稚内市からは現時点で痕跡を含めたヒグマの目撃情報があり、広報車や防災メールで住民への周知を行っているとした。
 北海道猟友会稚内支部からは、道総研で専門家による調査を行っているのであれば、地域ごとのヒグマの生息数を明確に示すべきではないかなどの意見が出ていた。

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