時の話題 「新庁舎への疑問」

 建て替えることも建設場所も議会で承認されているにも拘らず本紙々面は市民の反対する声で盛り上がっている。その主張のポイントはというと建て替えるのは構わないが、わざわざ民有地を5億円も投じ買い移転することもあるまいという事のようだ。
 市の予算案に対し是か非か結論を下すのは議会なのだが、昨年12月以降の議会で建て替えも場所移転も是と可決している。
 既に決まっている事に対し幾ら反対しても遅かりし由良之助ということになるのだが、ここで爺(筆者のこと)の頭をはて、と過ったのは土石流警戒地域に建てて良いものかということである。
 量徳寺下の沢は以前土砂被害があり、防災工事を施しているものの、元市議の佐々木政美氏が指摘する通り沢頂の土地の木一つなく危険性を孕んでいるのは確かだ。
 最近あった熱海の土石流頂では森林を伐採し盛り土するなど開発していたそうだが、稚内も頂の稚内公園ではスキー場や遊園地(こどものくに)造成で木を伐採しており危険性が無い訳ではない。道はこの区域を最も危険性のあるレッド評価でなくイエロー評価をしているとはいえ危険を冒してまでして建てなければならないのか。
 庁舎を移動し跡には市立病院を建設するという青写真もあるようだが、それはそれとして現庁舎からバス通り(道道)側とかに建てればいいのにわざわざ民有地を買ってまで建てる理由は皆目判らない。コロナ禍で市民との対話の場が減っているのも一因なので、議会で何遍も移転理由を説明するのも有りだ。

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