北前船ルート日本一周 3年前から船旅をする高砂市の男性

 12日午後、第2副港の海の駅に日本一周中の兵庫県高砂市の安井翔さん(37)が乗ったヨット「アルカディア号」(8㌧)が寄港した。
 今年3隻目。漁業関係の仕事をする安井さんは2019年に日本一周旅をスタート。1年目は瀬戸内海を回り、昨年は四国や九州などを制覇し、3年目となる今年は5月24日に高砂市を出港し日本海を北上して道内に入り松前、小樽、留萌などに立ち寄り、12日早朝に礼文を発ち正午過ぎ、稚内に入港した。
 今回の旅は江戸時代中期~明治まで大阪と北海道を結んだ北前船のルートを航海。帆船乗りとして先人たちの歴史に触れるため停泊した港町では、北前船に関する資料館などを回った。樺太の歴史にも興味があるという安井さんは、副港市場内の記念館も見学した。
 道内に入ってからの船旅を「礼文では浅瀬で50頭以上のアザラシがいて驚いた。本州の我々にとっては珍しい光景だった」と振り返り、航海の安全を願う船乗り猫として知られる三毛猫2匹と共に「11月までにはゴールしたい」と、12日夕方に稚内を離れ枝幸方面に向かった。

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