時の話題 「正直に王道を」

 俄かに情勢が変わり23日開幕する東京五輪は、会場が4都県になる競技は無観客になることが決まった。
 東京の3週間のコロナ新規感染者は前週より増加し一日総数が1000人に迫っているという状況もあり、まん延防止等重点措置が切れる12日以降、東京ほか神奈川、埼玉、千葉3県に緊急事態宣言を発出する。
 8月22日までの40日間とするようなので開催する五輪がすっぽり入る事になった。
 インド由来の強烈な感染力のあるデルタ株の感染者がここに来て急激に増えているための対応なのだが、東京都議選での公明党との与党で過半数を取れなかったという敗北に近い選挙結果もあり、このまま有観客で突っ走れば来る衆院選が戦えなくなるという選挙絡みの読みもあるのか。
 小紙ではコロナ禍になりさほど日を置かず五輪中止の論陣を張ってきたが、1万部に満たない田舎新聞の主張が顧みられることはなく絶対的権力のあるIOC(国際オリンピック委員会)からの圧力もあり日本政府は五輪開催の方向付けをし今日に至った。
 政府のコロナ対応を見ているとワクチン接種の加速化要求など五輪ありきの動きが在り々々で、日本国民の安心安全というより政府要人の損得勘定と虚栄によって猛進してきた結果として事ここに至ったと断じざるを得ない。
 正直の頭に神宿ると言うが、これとは全く逆の不正直者に天罰が下されるといえば分かりやすいか。
 損得や邪推など邪まな考えでは事切れてしまう。正直に当たれば王道が見えるだろう。

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