時の話題 「建築場所に黄信号」

 用地補償交渉が進展している市役所庁舎の改築移転地域が道の土砂災害警戒区域(土砂災害防止法施行令第2条の通称イエローゾーン)に指定されているという元市議で稚内を愛する市民の会会長の佐々木政美氏から投稿された「読者コーナー」内容には絶句した。
 大雨が降ると土石流に襲われる可能性のある地域に庁舎を移転するというのだから、その度胸は敬服に値しよう。誰かの台詞ではないが「何を考えているのか」と驚くと共に開いた口が塞がらない。
 現在、スーパーやホームストアなど営業している地域にはウエンナイ川という2級河川があり河川法、それと道交法上などからも店舗建設は法律に抵触するなどとし環境活動をする人々と地元業者の関係者が開発業者と稚内市と対立し、筆者が取材していた地元関係者の人が言い放ったのが「何を考えているのか」。
 その人曰く法をネジ曲げても開発を是認する稚内市、そして開発業者に対し抵抗したものの、結局、店舗が建設されてしまった事に今更の思いはあるにしても悔しさは計り知れないものだったろう。
 話を冒頭に戻しイエローゾーンということはレッドゾーンがあり、その土砂災害警戒地域ではないにしても危険を冒してでも建設しようとするのは何か思惑があるのかと疑わざるを得ない。
 佐々木氏から本紙に送られてきた投稿メールには「議会での議論を促すため投稿します」と書かれてあった。
 議員諸君は臭い事に蓋をすることなく侃諤の議論し、庁舎改築に対する市民意識が高揚するよう期待したい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です