時の話題 「庁舎移転場所」

 ここに来て市庁舎改築について建設は容認するが、新たな土地取得に懐疑的と言うより反対意見を述べる市民が増えているようだ。
 小紙の読者コーナーには改築検討委員会について詳しく知る読者もおり、現庁舎前・横案が俎上から消え失せてしまった事に不信感を募らせている。
 唐突ともいえる郵便局南隣接地に建てる計画については賛同しかねる市民がいるのは確かなようだ。
 新庁舎の建設地には当初、現庁舎前・横だけでなく稚内信金本店のあるアーケード街に―という構想もあったようで、稚内信金もこの構想で動いた節がある。というのは小紙正月号の増田理事長へのインタビューで、郵便局南隣案に対し不快感を示したからである。
 新たな土地取得によって恩恵に浴する地権者・営業者らがおり用地補償に要する経費が全体で5億円と巷間伝えられる中、一つの物件につき最低でも千万円単位のカネが動くことになるので市民の中には無駄なカネだと訝しむ人がいる。
 ただ今後の経緯を推し量る際、地権者交渉が一通り終わっているという事なので此々で事を荒立てることが得策でないのは確かだ。
 用地補償ばかりでなく現庁舎解体など含め60億円も投じる稚内市としては曾つてないほどビッグプロジェクトになる市庁舎改築。為政者の市長提案通りになるならば議会は要らないという事になるが、改築は走り出しておりストップするには2年前の市長選ではないが反対派候補が2年後に新市長になるしかあるまい。
 定例市議会での熟議を待ちたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です