時の話題 「色無い一年」

 街並みには様々な色があふれ彩っているが人間の心の中も黒だったりキラキラした色だったり黄金色もある。
 風景で言えば北海道の冬は白一色であり、人々は何時緑色の芽吹きがあるのか待ち望んでいるが、昨年来のコロナ禍は視界不良のぼんやりとした色の無い敢えて表現すれば眼前に膜を張ったような色だろうか。色彩を放つことはなく一色とまで行かない半端色に覆われている。
 起きた事を後悔するごとく何度もあげつらっても詮ないのだが、愚痴はこぼしたい。コロナ前も貧富に代表されるように格差はあったものの、災禍以降は更に差がついてしまったと誰もが言う。
 そうだろうか。
 お金に関しては持っている方がいいに決まっているが、必要以上に持つ事はない。家族や会社、稚内市、北海道、最終的に国が富めば「理想郷」は創造できるという幻想に陥りがちだが、ここで問題として浮上するのが人間の「あいつより自分の方が優れている」という人間のエゴにも通じる優越意識であろうか。
 知ったふうなこむずかしい話をしたが、心の持ちようで人は幸せにもなるし不幸せにもなる。ただコロナ禍によって寡婦世帯など弱い所にシワ寄せが行っている事は断腸の思いをしている。どうか暮しが立ち行くよう給付金支給などセーフティーネットを講じていただきたい。
 それと政治家は国民にもっと寄り添わなければいけない。銀座のクラブ通いなど以ての外であり報酬が税金から支出されていること肝に銘じ軽挙妄動は慎まなければならない。

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