コロナ禍での発展誓う 商工会議所 新春経済懇談会開く

 稚内商工会議所主催の新春経済懇談会は15日午後、サフィールホテル稚内で開かれ、各界代表者が新年の抱負を述べ、コロナ禍を乗り越えての経済発展への思いを語った。
 出席した来賓や会員ら130人余りを前に中田会頭はコロナ禍で厳しい経済状況にある企業に対し緊急の相談窓口の開設、各種助成制度の迅速な情報提供持続化給付金などの申請サポートによる資金繰り支援などに努めてきたことなど昨年を振り返り、市役所新庁舎整備、稚内~中川間の送電網事業で次の段階となる風力発電施設の建設などに期待を示した上で「コロナ禍で社会経済情勢が刻々と変化する中、柔軟かつ適切に事業活動を展開していきたい。平常な社会を取り戻し皆さんにとって実り多い一年となるよう祈念します」などと挨拶した。
 続いて年頭所感として、出席できなかった武部衆議が動画で「18日からの通常国会で補正予算、当初予算を成立させコロナの経済対策で中小企業、小規模事業者に対する資金繰り支援をしっかりやっていきたい」とし、10月に任期を迎える衆議選には「稚内、宗谷の代表として国会に送ってもらえるよう気持ちを新たにし国政でしっかり頑張っていきたい」と述べた。
 工藤市長は間もなく始まるコロナのワクチン接種について触れ「これは各市町村の体力と能力が問われる。早ければ来月下旬に医療従事者、高齢者(3月下旬)あと、4月に入ってから一般市民となる。市民の命を守るためしっかりとした決断をしながら進めていきたい」、吉田道議は「コロナの影響で昨年から飲食、観光業が打撃を受け、そこから水産農業など様々な所が低迷。道として支援できる体制をしっかり取っていきたい。全世界からの入国が一時停止となり、外国人実習生への対策をしっかりやっていきたい」と夫々述べた。
 来賓の幡本稚内開建部長は「コロナの影響を受けても北海道は食と観光の魅力は失われず、北海道が今後のコロナ後の新しい日常を先導する地域を作っていく所になる」、竹花宗谷総合振興局長は「コロナの影響で落ち込んだ経済の活性化のため国などとの連携を強化し各種支援制度の周知、消費拡大や観光需要への対策など地域の方々と一体となって取り組んでいきたい」と述べた。
 このあと元北海道開発局港湾空港部長で現在、稚内商工会議所参与の笹島隆彦氏が「我が国にとって宗谷地域は何か?を考えてみました」と題し特別講演した。
 この中で笹島氏は、北海道エアポート(HAP)による民営化が決まった稚内空港について、韓国やロシアでの国境地域での施策例を挙げ国は稚内市に対し手厚い支援を行わなければならないとし、更に稚内空港ビルの利用促進に向け「道の駅」化をし、新千歳空港ビルのようレストランや売店、そして商業施設だけでなく温泉を設けては―と提言した。
 このほか東京直行便について行きも帰りも新千歳空港を経由する〝ナイトステイ飛行〟にし利用客を幾らかでも増やす方策を導入したらいいとした。
 ビジネスジェットにも触れ、欧米を中心にグローバル企業の活動に重要なツールになっているとし、稚内空港での可能性についても言及した。


コメントを残す

次の記事

週末雑感