時の話題 「大相撲11月場所」

 今年は月日の流れるのが速く大相撲も8日から始まり、端から欠場の両横綱に続き大関の朝乃山も3日目から休場。3日目の相撲で左足首をひねった新大関正代も今日から休場してしまった。
 力士といえばケガとの闘いに勝つ事も三役そして大関、横綱に上がるための大事な要素といえ、これまで将来を嘱望された力士がケガによってどれほど夢を絶たれたことか。勝負の世界は厳しい。
 この混沌とした状況から大関貴景勝はじめ三役以上の奮闘が期待される中、ケガで地獄を見た男・照ノ富士が小結まで上がり序盤はすこぶる強く、5年前大関に上がり横綱まで駆け上るかとの勢いまで戻ってきた。ヒザの故障で序二段まで落ちた照関の復活は称賛に値するものだし本人も「この3場所が大事になる」と言っているよう大関再昇進を見据えている。
 どん底を舐めた再々入幕の千代の国、十両の宇良も上位を窺っており、霧馬山、若隆景、翔猿、豊昇龍、琴の若(幕内)、大鵬の孫納谷(幕下)など将来有望な力士も機を窺っており、コロナ禍とはいえ角界を背負う力士の台頭への期待は膨らむばかりである。
 白鵬、鶴竜両横綱の連続休場には眉曇らす思いをしているもののそう遠くない段階で引退する可能性が高いのかなと思ってもいる。
 コロナ蔓延によって無観客や中止もあったが、今場所からは砂かぶりのたまり席にも何人か観客を入れており、以前には程遠いもののファンあっての大相撲が戻りつつあるのは喜ばしい事だ。好角家として歓声飛び交う日を待ち望んでいる。

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