時の話題 「米国大統領選」

 米国の大統領選は民主党のバイデン氏が共和党現職のトランプ氏に勝利した。来月の選挙人投票まで正式には決定しないが、民主党が4年振りに政権を奪取した。
 一方、敗れたトランプ氏は郵便投票にまやかしがあるとして法廷闘争に持ち込もうと画策しているが太平洋対岸から敢えて物申すと「恥を知れ」と言うことになるかな。
 郵便投票含め1億5千万の投票があり、この100年間で最も多いということは史上最多の投票数となった選挙ではあったが、途中70代同士のお爺さん候補の戦いではないか―と個人的にさほど関心はなかったものの、コロナウイルスに感染した現役トランプ氏が短期間に蘇り多くの支持者を前にマスクもせず訴える光景に、裏には何があるにせよ、人間の権力欲の凄まじさを知り、これこそ権力闘争の証し、民主主義での投票という制度の神髄を知る縁となった。
 移民によって大国となった米国の歴史を否定し白人中心の社会構築を標榜したトランプ氏は4年前の選挙で彗星のごとく現れ共和党の指名候補となり、本選でも断然優位と見られたクリントン女史を敗り玉座に収まった。
 しかし余りにも過激なトランプ氏の政治手法に取り巻きが離れてしまい次々と閣僚が変わってしまうという一貫性のない自分中心の政治ごっこに米国民が失望したという顛末が今回の結果なのか。
 トランプ氏の出現によって共和党は一矢報いた格好になったが退潮傾向は否めず、形の上では2大政党制でも民主党優位は揺るがず「青」の時代は暫く続く雲行きにある。

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