時の話題 「ホテル業界の前途」

 知らぬ店や事業所が廃業しているやも知れぬが、コロナ禍によって稚内にある中堅どころの「ホテルおかべ汐彩亭」が倒産してしまった。狭い町なので以前から経営が厳しいとの話は聞いていたが、コロナに止めを刺された格好となった。
 8月には水産加工で一時名を馳せた高道水産も倒産しており、コロナ禍によって息切れしている企業の倒産が懸念されている。
 一時の利礼観光ブームとは言えずも堅調な国内観光に加え、この数年の外国人観光客の増加によって観光業に欠かせないホテルは順調に売上げを伸ばしているものの、温泉など大浴場があるのか、はたまた食事などによって人気のある所とない所に二極化しているやに伝え聞くが、資金力の脆弱性によって数軒のホテルの経営難が実しやかに流布されている中、前々から候補に上がっていたサンホテル、そして汐彩亭が潰れたのは象徴的な出来事とは言えよう。
 「融資していた金融機関が見限ったからさ」などとの風評あるが事業として成り立たない以上、手を引くのは当然のことで、中堅より上の2つのホテルの倒産は一様に短絡に語れない面がある。
 稚内市内での宿泊事情を分析すると地方から進出してきた大手チェーンホテルの存在が地元業界を圧迫しているのは確かで、客足がチェーンホテルに流れる中、今後も倒産する所が出てくるのに違いない。
 二極化の要因は差別化という企業努力なのであろう。まんじりとしている訳でもなかろうが「守る」というのでなく果敢な攻めの経営が求められている。

コメントを残す

次の記事

天北堆