コウホネ再生向け始動 環境省事務所など関係機関の職員がこうほね沼に20株移植

 25日、日本海側の浜勇知園地にある〝こうほね沼〟に、稚内の別の場所にあったネムロコウホネ5根系(茎)を移植する作業が行われた。
 こうほね沼には曽つてコウホネが多く自生していたが、海岸が波によって侵食され海水が沼に流れ込むようになった上に沼の水位も低下したため稚内市が地下水をポンプで汲み上げるなど対処してきたが、昨年、落雷によりポンプが故障しコウホネ再生を中止せざるを得ない状況になっていた。
 環境省レッドリスト(絶滅危惧Ⅱ類)に指定されているネムロコウホネの再生を目指したグリーンワーカー事業をNPO法人サロベツ・エコ・ネットワークが受託し、再移植への保全対策を検討する中、移植作業が行われ昨年、別の場所から移植した2株のうち1株が沼に根付いていることが分かった。
 環境省稚内自然保護事務所では24~25日にかけ北大(総合博物館)助教の首藤光太郎氏を招き、稚内市(観光交流課)、宗谷総合振興局(生活環境課)と現地検討会を開き、今後のモニタリング(監視)方法、移植先の選定、昨年移植されたコウホネの状況を確認すると共に、別の場所にあったコウホネ5根系を4分割し全部で20株を沼水路入口に16株、遊歩道デッキに4株移植した。
 環境省稚内自然保護事務所の柴原崇国立公園保護管理企画官は「昨年移植した1株が沼に根付いたよう今回の移植した分も根付く可能性が高い」と、こうほね沼でのコウホネ再生に大きな期待を寄せている。

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