天北堆

 戦争悲話は何処の戦場でも伝えられるが、旧樺太の真岡郵便局でのうら若き乙女たちの死は純粋だっただけに心のやりどころがない◆その乙女9人の慰霊祭が営まれ、同僚だった千歳に住む木本孝さんと和寒の栗山知ゑ子さんが参列した。2人とも92歳である◆木本さんは「今年が最後と思い出席」、栗山さんは往時を偲び「可愛がってくれました」と話していたそうだが、悔恨と懐古の言葉に戦争の悲惨さが浮び上がる◆戦後75年。無念の心情を抱え生きる高齢者の思いは一つ。戦争してはいけないという事だ。

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