南極観測隊員との交信も 土曜午後から樺太犬慰霊祭営む

 南極樺太犬慰霊祭が1日、稚内公園の樺太犬供養塔前で執り行われた。
 今年は新型コロナウイルスで例年の半分の参列者40人を前に、稚内市子ども会育成連絡協議会の木村裕一会長の「南極で活躍したあなたたちの勇姿は、これからも永遠に人々の心に刻まれていくことでしょう」との慰霊の言葉に続き、工藤市長は「歴史の進歩に重要な役割を果たした南極犬を語り継いで行きたい」と挨拶した。
 子ども会代表の5人と朗読ボランティア栞の会の西岡千鶴子さんの献詩のあと、参列者が献花し樺太犬の冥福を祈っていた。
 このあと、文化センターで第61次南極観測隊で観測主任、気象チーフとして活躍している高見英治さんと稚内市内の子供たちのウェブ上での交流が行われた。
 南極にゆかりある稚内の子供たちに南極の素晴らしさなど知ってもらおうと、4年ぶりに行われた南極との交信には、稚内市子ども会育成連協の子供、関係者合わせ47人が参加した。
 子供たちは、ウェブ会議アプリ「Zoom」を通じ高見隊員から昭和基地や基本観測棟の気象観測室の説明を聞き、南極と稚内の気象や気候があまりに違うことに驚いていた。

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