時の話題 「コロナの功罪」

 先日、運送会社の経営者と世間話する中、春、引っ越し作業がほとんど無く商売上がったりだったという。
 その経営者は原因について「コロナによって札幌に移るのを止め終息するまで待っているのだろう」と言っていたが、的をそれほど外していない分析とほぼ同感した。
 稚内はこの10年以上、年間600人ほど人口が減少している。少子高齢化による自然減はあるだろうが、一番の原因は社会減である。減っている転入者に見合う転出者がいないのである。
 更に分析して行くと昔〝陸の孤島〟とやゆされ何もかも地域で賄わなければならなかった商品やサービスなどが、道路網の発達により旭川や札幌からの輸送が可能になり卸商という商売が成り立たなくなったからだ。
 コンビニの進出により地元商店が廃業を余儀なくされ、必然、稚内に卸しの拠点が要らなくなるという悪循環が通常の流通形態となり、稚内支店・営業所に派遣されていた人材がいらなくなる訳だから人口は減る。
 そして冒頭の話のよう子どもを頼りに、あるいは医療のため転出する高齢者の人口減が追討ちをかけたのだろう。
 人口が減る一方の過疎化地域の悲哀とも言えるが、元々稚内市民の転出減がコロナを警戒しての対策としたら皮肉なものである。
 稚内は地の利に恵まれ経済はそこそこながら人間の命に直結する医療はそこそことは言えまい。市立など病院診療所(開業医)が努力しても都会との格差は広がりつつある。永遠のテーマといえ解消には程遠そうだ。

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