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 昨29日の朝日新聞「声」にコロナ対策として日本国民に一律10万円支給された特別定額給付金への読者からの投稿が掲載されており「借金を払う子や孫に贈りたい」と標題された道内に住む67歳の男性の意見を興味持ち拝読させて戴いた。
 北海道民で年も近く奥様と2人分支給されたという境遇が近いこともあり関心を持った。
 この方は10万円を子ども3人に1人3万3千円ずつ振り分けたのだという。奥様は10万円を原資に小学生と中学生のお孫さんに焼き肉をご馳走したそうで、食べ終わったあと屈託なくバスケに興じる孫さんに「何だか申し訳なく思ってしまった」と書いてあった。
 国はいずれ今回支給した特別給付金を孫子の世代から徴収するのであろうから心配し「申し訳ない」と思ったのだろう。罪つくりな事である。
 コロナウイルスは完膚無きまで人類を痛めつけ経済を破壊してしまったが、それほど痛手を被らないでいる人や業種が存在するのは事実であり、その人達を含め一律支給というのは社会福祉という観点でもおかしい。
 最初計画したよう本当に困っている人に対し相当額を給付するのが正鵠を得ており、妖怪みたいに政界を浮遊する老政治家の一言で当初計画を翻すのは政府の価値を落としたのに違いない。
 国民にくれてやる式の上から目線の給付に「何を偉そうに。元を正せば我々が納めた税金でないのか」と憤る国民はいるだろう。
 政治家は我々国民の代表だが、国民あっての職務ということ履き違えてはならない。