坂の下海水浴場の今季開設見送り  存廃検討し新たな運営も視野

 坂の下海水浴場は、新型コロナウイルスの影響で今季の開設が見送られたが、利用者が減少していることから来年度以降の運営可否についても検討している。
 坂の下海水浴場は昭和48年に開設。200㍍ある海岸線から利尻富士を望むことができ最北端の海水浴場としてピークの平成元年には6074人が利用。平成3~10年まで開設していた声問海水浴場が閉鎖されて以降、市内唯一の海水浴場として市民に利用されてきた。
 海の日の7月中旬~山の日の8月中旬の間に開設しているが、近年は人口減少や気温が低いことで利用者は減少の一途を辿り、昨年度は976人(遊泳者420)の利用しかなかった。
 市教委によると、今年度は開設しながら来年度以降の運営について模索する考えであったが、コロナの影響で開設を断念。今年度中に学校を通して児童生徒や保護者らからアンケートを取り今後の参考にするという。
 佐伯教育部長によると、利用者が減っていることで以前から運営については存続や廃止に関し様々な意見が出ていたとし「観光地としての役割など総合的な判断が必要と考えており、存廃だけでなくレジャーで利用する人がいることなど踏まえ新しい運営の方法も含め検討していきたい」と話していた。

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