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 上勇知南部にある邑陶舎(舩木勲舎主)の穴窯の本焼きが始まり佳境を迎えている。
 更喜苫内小校長を最後に教職から退いた舩木代表(84)が平成4年に立ち上げた当時、旭川以北では初めてという穴窯焼成グループ邑陶舎は草創期30人近い会員がいたが、一人抜け二人抜けと今では常時、上勇知の穴窯までやって来る人は数人と少なくなった。
 舩木さんは陶芸の魅力について「窯で焼いても一度として同じ作品になることがなく窯を開けてみて初めて出来具合が分かること」とし、邑陶舎に入り17、18年は経つという河合哲さん(68)も「方程式がないのが魅力」と師匠と同じ事を言う。
 邑陶舎の穴窯は薪をかき集めるのが最初の仕事で河合さんらは今年、5月GW頃から薪集めをする中、その苦労を聞きつけた稚内グリーンファクトリーの渡辺義範社長が自らの所有地から出た大量の木片をトラックで運んできてくれたことで窯焼きの燃料が揃い今月から予焼き、そして本焼きで大小300の作品が1200度で焼成されていた。
 14日に焼成を終え窯内部の温度が下がる1週間後の21日、作品を窯から取り出す。
 この数年は簡易な灯油を燃料にして灯油窯で作品を仕上げてきたが穴窯に入れ焼いた作品は灯油に比べ渋みというのか重厚さが違ってくる。
 また今年はコロナ禍によって学校が臨時休校していたことから子供達がマキ集めなど手伝ったそうだ。
 創設し28年になる邑陶舎の目下の悩みは会員が高齢化し減少していること。陶芸に興味のある人は舩木代表(☎22-5776)、河合さん(☎090~3392~2090)に連絡するとよい。