当期純利益前期比2.5倍7億9000万円 稚内信金総代会開く

 稚内信金は8日午後、第84回通常総代会を開き、3月末の昨年度決算を報告した。
 新型コロナウイルス対策のため、常勤、非常勤の役員10人だけという出席者を前に、増田理事長は「地域経済を支える責任を十分に果たすため、原資となる収益を安定的に確保すべく努力を重ねて参りたい。新型コロナウイルス感染症の勢いが収束に至るまで厳しい状況を覚悟せざるを得ない」などと挨拶した。
 第76期(昨年4月1日~今年3月31日)決算は、経常収益53億6526万円(前年対比3・7%増)、経常利益11億959万円(同24・6%増)で、当期純利益は7億9002万円(同2・5倍)。長引く低金利政策に伴う大幅な利ざや縮小という収益環境が厳しい中、国債等の保有有価証券売却益を9億円余り確保したことで増益した。
 配当金を除いた全額を内部留保した結果、配当負担のない利益剰余金は507億円を越え、自己資本比率は47%(同5・89㌽減)と高い水準を維持している。
 今後の見通しとして厳しい収益環境、新型コロナウイルスの影響による企業活動の停滞に伴う貸倒引当金の増加で大幅な減益を予想しているが、厚い自己資本を拠り所にしたコロナ関連緊急資金繰り対応融資の推進など、地域経済を支える責任をしっかりと果たしたいとした。
 新役員次の通り。
 ▽理事長 増田雅俊▽専務理事 田辺浩▽常務理事 大池一治▽常勤理事 桑原潔、石川誠、志摩隆宏、小山内雄一、橋野聖一▽非常勤理事 小林俊夫、中田伸也、渡邊克仁、巽昭▽常勤監事 本多芳秋▽非常勤監事 山田繁春、廣瀬一雄。

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