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 昭和36年から開催されてきた稚内みなと南極まつりの中止が決まった。コロナウイルスが猛威を振るう中、開催は難しいものと見ていたが、実際に中止が決まると心にポッカリ穴が開いたような心持になった。それだけ稚内の夏を彩る一大行事として我々市民に根付いていたということであり、7月の北門神社例大祭の御輿渡御や露店出店の中止もあり淋しい夏になる。
 稚内で訓練を受け南極越冬隊に参加した樺太犬タロ、ジロの奇跡的な生存が話題となる中、当時、市長だった浜森辰雄氏が命名したと言われる「みなと南極まつり」。昭和30、40年代といえば稚内が沖合底曳き漁によって栄華を謳歌した頃であり、その象徴がみなと南極まつりであった。
 稚内出身の歌手畠山みどりさんが唄う「南極音頭」に合わせ町内会、職域で南極おどりを競い、その後、民謡歌手伊藤多喜男さん歌唱のてっぺんおどりも演目に加えられた。短い夏だけに盛り上がったまつりが開催されないというのは本当に残念でならない。
 新型コロナウイルスによって全国津々浦々の夏イベントが中止に追い込まれ、日常生活にも外出自粛などタガがはめられる事態にウイルスの恐さと共に何気ない日常の大切さに感謝する日々を、この3カ月以上過ごしてきている。
 異常尽くめの中にあっても普段やる事は老若男女問わずあり、コロナ感染が終息し「あの時は大変だったよね」と懐古する日が遠からず来る日を待ち望んでいる。
 ウイルス撲滅には感染防止策の徹底と甘さを取り払うことか。