Pocket

 昨日の毎日新聞「余録」で直木賞作家色川武大氏の事に触れていた。色川氏は阿佐田哲也という別名を持つ。マージャンをする人なら知っている「麻雀放浪記」の作者である。
 筆者のマージャン好きは小欄などで何度か書いているが、今はどうであれ新聞記者であれば煙草と安酒、そしてマージャンは付き物で今風に申せば三点セットである。右手に牌左手に煙草を持ち紫煙をくゆらせるというのが記者であった。
 その雀好きから申せば賭けマージャンは至って普通な事なのだが今回、東京高検検事長を辞職した黒川さんの場合、司法の番人として違法行為に目を光らせなければならない立場にあるのに新型コロナ感染防止の緊急事態宣言が発出されている期間にやったことが問題で辞職に至る致命傷になった。
 プレッシャー、ストレスはあったろうが検察庁ナンバー2としてあるまじき行為であり、黒川さんを誘った産経新聞記者にも責任はあろう。
 このメンバーによる遊技は以前から行われており黒川さん、記者とも罪の意識は希薄だったのだろう。その安易さが〝文春砲〟の餌食になった訳である。
 稚内の業界では昔、記者クラブで昼間から卓を囲んだ経緯があり、筆者もだが古株の記者には賭けマージャンに対する罪の意識は希薄だったのは事実だ。
 黒川さんらを弁護する訳ではないが、今回の騒動で中央紙などメディア各社が襟を正すかの如く論調しているのを滑稽に感じたのは筆者だけだろうか。
 要は時柄と場所柄を考え行動しなければならないということだ。