時の話題 「八十八夜」

 「五月雨か濡れていこうか」と洒落た気分にならない5月皐月である。念頭にあるのはコロナであり、GW最終6日までの緊急事態宣言は5月いっぱい、若しくは1カ月ほど延期されそうである。
 東京や大阪などは感染者が減少傾向にあり収束の兆しが見えてきたものの、札幌はこのところ高止まりし、稚内もいつ市中感染があってもおかしくない。
 しょうがないと片付けるほど事は生易しいことでなく、経済封鎖といっても過言でない状況がまだまだ続くのかと思うと空恐ろしさを感じる。
 大人だけでなく子どもも苦難を強いられている。学校が閉鎖され登校できず勉強・スポーツが出来ないばかりでなく級友に会えず、ただひたすら家に閉じこもっていなければならないという軟禁状態が成長期にある精神に影響を及ぼすのではと心配する家人がいる。
 しかし家庭には色々な事情があり寡婦(夫)世帯は働かなければ生計の糧が得られないというのに雇い止めを食らい収入を閉ざされ、コロナ禍にあっても仕事をしている家庭では家の中での子どもの心配を親はしなければならず等々、小欄では書き尽くせない十色の事情がある。
 夏が近づく八十八夜春分の日から数え昨1日がそうであった。5日には二十四節気の「立夏」と夏に向かっているというのに今年はすべてコロナの勢いに平伏している。
 人生というのはどん底にあっても明日への希望があり頑張れるのだが今はとてもとても曙光さえ見えない。
 だが心だけは「夏が近づく八十八夜」でありたい。

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