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 工藤市長は24日、市役所で緊急会見を開き24日午前10時半頃、市立稚内病院に新型コロナウイルスに感染した宗谷管内居住の1人を入院患者として受け入れたことを明らかにした。
 宗谷管内唯一の感染症指定医療機関である市立稚内病院では、道からの要請を受け、感染した患者1人を自衛隊のヘリで稚内空港に運んだあと救急車で搬送し、病院到着後、他の患者に接触しないよう地下からエレベーターを使って6階北感染病棟で受け入れたとし、6階北・南病棟に入院していた30人余りの患者は、他の階に移動させ6階以外の一般病棟と分離した体制を講じたことを説明した。
 感染患者を受け入れたことに伴い、他の患者の安全に配慮しながら治療を継続するため市立稚内病院では①救急外来は通常どおりの対応を継続するが、当面の間、新規患者の診療を中止②再来患者は電話診療により必要に応じて処方箋を発行する③緊急を要しない手術や予約入院についても担当医の判断により延期するが、緊急を要する手術や出産については徹底した感染防止の管理の下、担当医の判断により行う④人工透析、がんの化学治療については通常どおり対応⑤外来予約のある検査などは延期もしくは中止するとした。
 新規患者など当分の間、市立稚内病院で対応できない患者について、宗谷医師会の協力を得て市内の各医療機関で受け入れてもらうよう連携体制を整えると共に、病院では27日から外来診察を中止し、緊急を要しない新患の場合は市内の各医療機関を受診してもらうようにし、入院患者については管内の他の医療機関への転院、もしくは退院を行う準備を進めているとした。
 市立稚内病院での新型コロナウイルス患者の初めての受け入れに市長は「宗谷圏域唯一の第二種感染症指定医療機関としての使命を果たすべく、医師はじめ職員一丸となって治療に全力を注ぎ、入院患者や医療従事者の安全を確保するため院内感染の防止に最大限の対応策を講じて参りたい」とし、新型コロナウイルス感染症で体調が心配な時には直接病院に行かず稚内保健所に電話で相談を―と呼び掛けている。
 市民に向けて「市と市立稚内病院は、保健所と連携を図りながら細心の注意を払い全力を挙げ、適切な対応に努めており、過剰な不安に駆られることなく冷静な対応をお願いしたい」と述べた。