窮状に成す術無し ホテル、飲食業者を取材

 新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く飲食店は、外出自粛などで来店客が激減し苦境に立たされている。
 大黒で飲食店を経営するモリ観光の森敬四郎さん(43)は「今月に入り売上げが平日で5割、週末は7割ほど落ち込んだ。何とか店を続けていきたいと思っているが、この状況が続けばどうなることか」と肩を落とした。
 感染拡大前の週末、団体客やビジネスで稚内を訪れる人達などで賑わいを見せていた店は現在、自粛要請などの影響を受け森さんだけでなく同業者の店も閑古鳥が鳴く状況。ここ最近は通常より3時間ほど早く店を閉めることが多くなり、今後の状況によっては休店することも考えているという。
 5人のスタッフを抱える森さんは「いっそのこと自粛期間など緊急事態宣言の6日まで休店を考えている。スタッフの生活もあるので給料を補償し支えなければ」とし、いつもより早く繁華街の看板が消灯する様子に「同業者とも話し合いをしているが、影響が長引けば閉店する店も沢山出てくる。今は感染予防をしながら細々と営業を続けていくしかない」とやりきれない気持ちを吐露していた。
 新型コロナウイルスの拡大防止を図る国の緊急事態宣言が5月6日までの期限付き発令されたことを受け、GW中の営業を諦める店ホテルや土産店などからは、この先の売上げを心配する声が聞かれた。
 2月後半から予約が極端に減り、3月は昨年に比べ5割も売上げが落ち込んでいるという市内のホテル関係者は「緊急事態宣言が出されてからGWに宿泊する予定だった人からキャンセルがあった。この先、どうなるか分からないがGWは昨年に比べ1割しかない状況で、稼ぎ時の6月以降もこのような状況が続けば危機的状況になる」と不安を口にしていた。
 キタカラ内にある土産店も3月は例年の5割程度まで売上げが落ち込み、店員は「3月4月と人の流れがなくGWはどうなるか不安」と話し、観光客だけでなく市民も多く利用する店は感染防止策として、飛沫を防ぐビニールシートをレジ前に設置した。
 緊急事態宣言が出される前に開店準備を終え、今月25日からオープンを予定していた稚内公園のソフトクリーム店はGW中の営業を諦めた。5月7日から開店するという店主の遠藤正俊さん(75)は「毎年、GWは多くの市民の方に来て頂いていたのに残念。7日から開店できるよう感染防止対策を徹底し準備したい」と話していた。

飲食店を経営する森さん

キタカラ内の土産店

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