時の話題 「時機失した引上げ」

 世の中、そして人生にはタイミングの良し悪しがある。稚内市議会議員の報酬引き上げは悪い方のタイミングとなろう。
 新型コロナウイルスの感染を防ぐため鈴木知事が不要不急の外出自粛など求める緊急事態宣言を発表し、稚内でもマスクを買うのに店舗に長蛇の列ができ施設やイベントが軒並み休館・中止になる中、3月議会が開会された始めの頃は報酬引き上げへの反対が多数を占めていたにも拘らず、3月13日の議会最終日にはあっさり引き上げが可決されるというコロナのどさくさに紛れた可決に市民の怒りは頂点に達し、本紙の読者コーナーにも引き上げ可決に反対する投稿が多数あった。
 市のある幹部職員から筆者の見解を問われたので今回の報酬等審議会(中田伸也会長)の引き上げ答申は妥当との意見は述べるもタイミングが悪過ぎる。もっと慎重に対応すべきであったろう。
 投稿の中には年金暮しでかすかすの生活にある私達と比べると月30万円以上も貰えるというのは法外なものである―との手厳しい指摘もあったが、議員の成り手不足解消の一手段として報酬引き上げも致し方ないものと踏んでいた筆者の予想を超える市民の反対には驚きを禁じ得ず、議員にはそれ以上の痛恨事であったであろう。
 報酬というのは働き・貢献への対価であり「働かず貢献しない」御仁にはゼロでも良いという結論だっておかしくない。
 であるなら病気療養中とはいえ長期間に亘って議会に出席していない議員の報酬減額もしくは議員辞職など検討すべきであろう。

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