薬剤師として奮闘 韓国出身のキム・スンテさん

 今年から稚内青年会議所の会員となり、えびす薬局駅前店で薬剤師として働く韓国出身の金勝泰(キム・スンテ)さん(29)は「JC会員として他業種の人達との輪を広げながらイベントなど地域活動を頑張って行きたい」と抱負を語った。
 金さんは家庭の事情で15歳の頃、故郷の韓国を離れ稚内市内でえびす薬局を経営する内田正洋えびすファーマシー社長の母親で叔母に当たる蘭さんと弘俊さん夫妻が暮らす札幌での生活を始めた。その後、弘俊さんらの勧めで医療関係への道を志し北海道医療大学薬学部に入学・卒業し、平成30年から現在の駅前店に勤務し多忙な日々を送っている。
 来日し言葉の壁に一番苦労したという金さんは「漢字が覚えるのが特に大変でした」と苦労話をし、稚内に引っ越してきた時には「風の強さに驚きましたが今では慣れました」と振り返った。
 内田社長が「勉強熱心で店を一人で任せられるほど頼れる従兄弟」と太鼓判を押す金さんは「薬剤師として地域の人達と接することに遣り甲斐を感じています。今後も医療関係の仕事で夢が見付かれば色んなことに挑戦して行きたい。日本、韓国ともに人生の半分ずつ歩んできた母国。今はこのマチでの暮らしが楽しい」と話していた。

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